心の発達:発達心理学1

赤ちゃんの心理(不信感と信頼感)

人間の赤ちゃんは、馬や猿に比べると、とても無力です。

歩くまでに1年もかかります。けれど何も感じていないわけではありません。
むしろ、生まれたときからとても敏感な心を持っています。
生後2、3日の赤ちゃんでも、単純な絵よりも人間の顔の絵を好んできます。
また、他の音よりも、人間の声に耳を傾けます。
人は、生まれてすぐに、人を求めているのです。
でも、お母さんの温かなお腹の中で何の不自由もなく生きてきた赤ちゃんにとって、外の
世界は楽な世界ではありません。
自分の周りにほかの人間がいても、自分を助けてはくれないだろうという不信感が生まれ
そうになります。]

その不信感というハードルを乗り越えて、人間への信頼感を持たなくてはなりません。
この時期の基本的な信頼感が、将来の人間関係の土台になります。
私たちは、基本的に人を信頼できるからこそ、友人や同僚や家族とうまくやっていくこと
ができるのです。
基本的信頼感を育てるためには、母親(または赤ちゃんの面倒を見る特定のだれか)の愛
情が必要です。
普通、赤ちゃんは、何をしてもゆるされます。
おしっこやウンチをもらしても怒られないし、どんなに泣いても泣き虫だなんて非難され
ません。
何にもできなくても、バカにされるどころか、深い深い愛情で包み込まれます。
この愛の中で、人生への希望と、人への基本的信頼感とが育つのです。

幼稚園前 1歳半から3,4歳(恥と自律)

赤ちゃんを卒業すると、体を自由に動かすこともでき、自分の自律的な意志を持って活動
できます。
親もしつけを始めようとします。そのはじめがトイレット・トレーニングです。
今までは、親に言われるままにしていた赤ちゃんがなんでも自分でやりたがります。
もちろん、口が達者になってくる割には、まだまだ上手にはできず、失敗したり、怒られ
たりすることもあるでしょう。
そこで恥を感じたり、自分の能力を疑ったりします。
けれども、このハードルを乗り越えて、自律する心を持たなくてはなりません。
子供が上手にできないからといって、子どもにやらせなかったり、叱りつけたりしすぎる
と、このハードルを越えることができません。
子どものチャレンジ精神を尊重して、自律のこころを育てましょう。
子育てに関する詳しいサイトは「新しい子育て入門書」(別リンクサイト)が詳しいです。

幼稚園のころ 3、4歳から5,6歳(罪悪感と積極性)

子どもたちの遊びは、どんどん複雑になります。
目標を達成するために計画を立て、達成を目指します。
しかし、大人の目にはそれがいたずらに見えるときがあります。
起こられて、罪悪感を感じることもあるでしょう。
もちろん、常識的にみて危険すぎることなどは、やめさせなくてはならないでしょう。
けれども、思い出して下さい。がらくたを集めて何かを作ったり、大人の知らないところ
に秘密基地を作ったり、どんなに楽しかったか。
このような遊びを共通して、子どもたちは成長します。
自発的に行動した結果、怒られて罪悪感を持つこともあるけれど、それを乗り越えて、目
的を立て、積極的にいきることを遊びを通して学ぶのです。

小学校から思春期まで(劣等感と生産の喜び)

小学校に入るころの都市になると、生活に必要なことを学び始めます。
文化によっては、弓矢の使い方だったりするのですが、私たちの社会では、読み書きや計
算です。
これを勉強することはとても大切です。
でも気をつけなくてはなりません。
何かを勉強し始め、練習し始めると、どうしても理解の早い子、遅い子が出てきます。
劣等感を持つ子が出てしまうのです。
確かに、知識や技術を身に着けること大切です。でも劣等感を持たせないことはもっと大
切です。
字を読むことが人よりも少し下手でも、毒所の楽しさを学ぶことができれば、その人は本
を読み続けるでしょう。
反対に、平均的な成績でも、数学は苦手だという劣等感を持ってしまえば、学校を卒業し
た後で自発的に勉強することはほとんどないでしょう。
ある小学2年生の女の子と話をしているときです。その子は言いました。
「私はバカだから」
私は、これを聞いて無性に腹が立ちました。いったい、誰が、この子に「お前はバカだ」
と教え込んだのだろう。
もし、学校や子どもに劣等感を刻み込むところだったら、そんなところにはいかないほう
がいいくらいです。
教師にとって、子供に劣等感を持たせない技法を知っていることが、とても大切なことだ
と思います。
子どもたちは、この時期に劣等感を乗り越えて、何かを作り出す喜びを知るのです。
☆劣等感を持たせないこと。そして、しっかり勉強し、たっぷり遊び、学ぶ喜び、作り出
す楽しさを身に着けることです。

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